「ゆらめき 2024 」に“変化”が? ワインブロガーが飲んでみた
- ワイン
ロゼのやや甘ワイン「ゆらめき2024」が微発泡に?
「ゆらめき 2024」を飲んでみませんか? とホーライサンワイナリーからお誘いがあった。
私は2025年の1月に「ゆらめき 2024」を飲んでいる。なのでもう飲んでいますよとお答えしたのだが、「実は、あれから瓶の中で“変化”が起きているみたいなんです」とのこと。どうやら、瓶内でわずかに発酵が進んでいるようなのだ。

ゆらめき 2024に変化が?
ワインは、ぶどうの糖分が酵母の働きによりアルコールに変わることで造り出される。甘口ワインの場合、発酵を途中で止めることで糖分を残す(その分アルコール度数は低くなる)そうなのだが、糖分が残っていることで、まれに瓶内で再発酵することがある。
マスカット・ベーリーAを使ったロゼのやや甘口ワインである「ゆらめき 2024」の場合、1月には起きていなかった再発酵が、5月現在ではどうやら起きているようなのだ。
するとどうなるか。アルコール発酵は、糖をアルコールと二酸化炭素に変える。瓶内でそれが起きた場合、二酸化探査はボトルの中に残り、泡となるのだ。つまり、「ゆらめき 2024」は軽めのスパークリングワインになっているというわけ。
生産者としては想定外な出来事のようだが、飲み手としてはそういうイレギュラーもまた“乙”というもの。ありがたく飲ませていただくこととした。
「ゆらめき2024」を(再度)飲んでみた
スクリューキャップをくるりと回すと、ブシュッという音とともに、ボトルの底から液面に向かって泡が立ってくる。グラスに注いでみても、シュワシュワとした泡が沸き立つ。スパークリングワインのような勢いがあるわけではない、微発泡的な印象だ。

たしかに微発泡!
飲んでみるとこれが面白い! 1月に飲んだときよりも、アルコール発酵が進んでいる分だけ甘さはおだやかになり、穏やかな泡もあいまってすごく爽やかな飲み口になっている。
発砲していない状態でももちろんとてもおいしいワインだったが、図らずも起きた瓶内二次発酵によって、また別の魅力も獲得している。平たくいうととてもおいしい。これ、泡なしと泡あり、どちらが好きかアンケートを取ったら結果が割れちゃうかもしれない。

ゆらめき2024の新たなおいしさ、ぜひ味わってみて!
というわけで、ここだけの情報だが「ゆらめき 2024」はボトルによって微発泡している可能性がある。ワインは農産物であり、ある意味とても気まぐれなもの。発泡しているかもしれないし、していないかもしれないわけだが、それを了解の上で手に取ってみるのもまた“乙”ではなかろうか。
そもそも数に限りのある「ゆらめき 2024」。今だけの味わいを、ぜひ楽しんでみては?
注:瓶内二次発酵は確実に起きているわけではありません。ボトルには微細な個体差があり、発泡性がある場合とない場合があります。