【ぶどう畑より】おいしい種なしぶどうを作る「ジベレリン処理」とは?
- ぶどう園
ジベレリン処理はタイミングが命!
8月のぶどうシーズンに向けて、いま、やまふじぶどう園では栽培担当スタッフがぶどうのお世話で大忙しの時期を迎えています。6月2週目のぶどう園の様子をお伝えします。

これはなんと「巨峰」! この段階で、ジベレリン処理を行なっていきます
昨日6月13日の作業は「ジベレリン処理」。これは、ジベレリンという植物ホルモン用いた処理のこと。ジベレリン液と呼ばれる液体にぶどうの房を浸すことで、食べやすい種のないぶどうにすることができ、同時に房を大きくできるようになります。もちろん、ジベレリンは植物が本来もっている成長ホルモンであるため安全ですので、ご安心ください。

実際のジベレリン処理の様子
いいことづくめのジベレリン処理ですが、注意点がひとつ。それは“タイミングが命!”ということ。この作業は2回行うのですが、1回目の処理が遅れると種が残ったり房の形が悪くなり、2回目の処理が遅れると、今度は食味が悪くなる可能性があるのです。かといって、早すぎてもダメ。タイミングを見極めることがとても大事なんです。
やまふじぶどう園では、熟練のスタッフがこのタイミングをきっちり見計らい「今だ!」というタイミングでこの処理を行います。そのため、シーズンになると大きく実った、そして種がなくて食べやすいぶどうがたわわに実ってくるんです。
みなさんは、「種なしぶどうって、どうやって作るんだろう?」と疑問に感じたことはありませんか? 実は、この“ジベレリン処理”という地味〜な作業が、おいしい種なしぶどうを作る秘密だったんです!
今年もぶどう摘み取り体験開催予定! ぜひ、お楽しみに。