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シャインマスカットを食べ比べ! 「低樹齢と高樹齢」「冷蔵と常温」味の違いは?

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シャインマスカットは「樹齢」 と「温度」でどう変わる?

近年大人気のぶどうといえばご存知シャインマスカットですよね。大粒で美しい緑色、薄い皮ごと食べられて、種もないから食べやすい。そしてなんといっても味が良い! 秋の贅沢に、楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

シャインマスカット

左が高樹齢、右が低樹齢

 

そんな、みんな大好きシャインマスカットですが、実はぶどうの樹の樹齢によって実の大きさが違ったり、温度によって甘みの感じ方が異なるのをご存知でしょうか? この記事では、シャインマスカットの樹齢の違いによる果粒の大きさや味わいの違い、食べる際の粒の温度による甘さの感じ方の違いなどを徹底比較していきたいと思います!

 

シャインマスカットの樹齢による違い

スーパーに並んでいるシャインマスカットを見て、「この房を生み出した樹の樹齢が何年か?」なんて、普通は気にしませんよね。でも実は、ぶどうは樹齢によって実は大きな違いがあります。

ある研究によれば、樹齢の低いぶどうと、高いぶどうの違いは以下のようなもの。

・樹齢が若いほど、成熟が早い
・樹齢が古いほど、果房が重く(大きく)なる

樹齢の高いぶどうのほうがなかなか成熟しない一方、成熟したぶどうは大きく・重くなるわけですね。じゃあ樹齢が高いぶどうのほうがいいのかといえば一概にそうとは言えず、大きくなる分だけ水気が増して、糖度が下がるという可能性もあるのです。

 

シャインマスカットを食べ比べ!

ではこの違い、一般の方でもわかるものでしょうか? 東京都在住のモニターAさん(40代男性)に食べ比べをしてもらいました。

「ぶどうの樹齢の違いなんてわかるもんかな? と思っていましたが、これはもう誰でも一目瞭然というくらい大きさが違っていました。500円玉を置いて比較してみると、低樹齢のシャインマスカットの粒は500円玉と同じか少し小さめ。高樹齢のシャインマスカットの粒は、500円玉より1回り以上、2回り近く大きいです」(Aさん)

シャインマスカット

左が高樹齢の粒、右が低樹齢の粒

 

では、肝心の味わいはいかがでしょうか?

「低樹齢のほうから食べてみましたが、味がギュッと詰まっているというか、凝縮しているというか、そういった印象を受けました。すごく甘いのですが、酸味もあってとても食べやすいです。皮の歯応えもいいですね。一方の樹齢の高いほうは皮が薄くてとてもジューシー! 実が大きいから食べ応えがすごくあります。甘みが強いというか、低樹齢に比べると酸味が控えめな印象を受けました」(Aさん)

シャインマスカット

高樹齢のシャインマスカット。粒が大きく瑞々しくてジューシー

 

と、まるで別のぶどう品種を食べ比べしたかのような印象の違いを語ってくれました。

「果汁感というか、ジューシーさを重視するならば高樹齢、皮や実の歯応えや、味わいの凝縮感を重視するならば低樹齢でしょうか。これまでお店で粒が小さめなシャインマスカットを見ると、『うまく熟さなかったのかな?』となんとなく思っていましたが、実際は樹齢の低い樹から採れるぶどうだったんですね。勉強になりました」(Aさん)

シャインマスカット

低樹齢のシャインマスカット。凝縮感のある味わいで、皮の歯応えも良い

 

シャインマスカットは大粒なものもあれば小粒なものもありますが、小粒だからダメということはまったくありません。今回は樹齢の違うシャインマスカットを比較しましたが、ぶどう園の中の植えられている場所によっても生育が異なることも多いんです。そのような違いを楽しむのもの、シャインマスカットを楽しむ方法のひとつかもしれませんね。

 

シャインマスカットの温度による違い

続いては、食べるときの温度の違いによる甘みの感じ方の違いを検証していきましょう。やり方は簡単。先ほど味わったシャインマスカット(高樹齢のほう)の茎を真ん中あたりでカットし、片方は冷蔵庫で冷やし、片方は食べる1時間ほど前に常温に戻しておきます。モニターAさんに、引き続き食べ比べてもらいました。

「ぶどうというか、ほとんどのフルーツは冷やして食べるのが当たり前だと思っていましたが、味わいがずいぶん違って感じるものですね! 食べ比べてみると、常温のほうが甘みを強めに感じます。同時に、皮の苦味みたいなものも感じられるし、酸味もより多いような気がします。全体に、常温のほうがコクがあって“要素が多い”印象です」(Aさん)

ワイン好きの方ならば、ワインが温度の違いで香りや味の感じ方が大きく異なることをご存知ですよね。一般に、冷やしめのほうが味も香りも“閉じる”といわれ、温度が上がるほど香りが“開く”なんて言ったりします。ワインの原料であるぶどうもまた、温度によって味わいの感じ方が変わるのです。

「とはいえ、どちらがおいしいかというと悩ましいところです。やっぱり冷たくて甘いものはおいしいですから(笑)。冷やしたほうがデザート感や、ジューシーさを感じられます。いろんな温度で食べてみると、ぶどうの魅力に気付けるのかもしれません」(Aさん)

シャインマスカットを楽しもう!

このように、同じシャインマスカットでも「樹齢」や「温度」によって感じ方は違ってきます。「このシャインマスカットは小粒だから樹齢が低いのかもしれないな」「こっちのシャインマスカットは少し酸味が強いから、少し高めの温度で食べてみよう」なんていうふうに工夫ができたら、あなたは一流のぶどうテイスターと言えるかもしれませんね。

 

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